KAJIグループ 様
2025年4月10日、石川県かほく市に産業観光施設「KAJI FACTORY PARK(カジファクトリーパーク)」が開業しました。この施設は、KAJIグループ様が培ってきた繊維技術および創造性の発信拠点として設立されました。また、災害発生時には、地域住民の避難拠点や情報集約・発信拠点としての機能も想定されています。地域社会との連携を重視した運営体制を整え、インフラ強化策としてV2X充放電装置eLINKを採用いただきました。
KAJIグループ様は石川県に本拠地を置く企業グループであり、複数の事業会社によって構成されています。糸加工から織物・編物・縫製、さらには繊維機械の製造に至るまで、一貫生産体制を確立されており、多様な分野で事業展開を行っておられます。
創業の1946年以来、時代の変化に対応しながら繊維業界における技術革新と品質向上を追求されてきました。加えて環境への配慮にも積極的に取り組まれており、原材料の調達から生産・物流などサプライチェーン全体において環境負荷の低減に努める姿勢を明確にされています。
またグループ企業の一つである梶製作所様では繊維加工に必要な機械を製造しており、椿本チエインの機械部品も採用いただいています。
KAJI FACTORY PARKは、繊維業界の過去・現在・未来をつなぐ拠点として地域のものづくり文化を発信する場となっており、KAJIグループ様が長年培ってきた技術と創造性を広く紹介する目的で設立されました。
施設内では、合成繊維の製造工程を見学できる「FACTORY TOUR」をはじめ地元食材を使った直営レストラン「79 KITCHEN」、参加型のワークショップ、自社製品を販売するショップなど、繊維を軸にした多彩な体験が用意されています。特にFACTORY TOURでは、KAJIグループ様の技術と経験を学べるよう工夫されており、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容となっています。ショップでは、KAJIグループ様のテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」を中心に繊維素材の魅力や背景にあるストーリーを伝える商品が展開されており、訪れた方が「普段目にする生地の大切さ」や「ものづくりの奥深さ」に触れられる場としても親しまれています。
また施設内には「OLIVE GARDEN」や「WELCOME GARDEN」といった憩いの場も設けられており、建築家やプラントハンターの監修による空間演出が施された景観は自然とアートが調和した心地よい空間を生み出しています。
KAJI FACTORY PARKでは、地震・台風・水害等の避難拠点としての機能を担うことが想定されており、BCP(事業継続計画)対策の一環として停電時の電力供給手段の確保が課題となっていました。
こうした背景を踏まえ、非常時の電力供給手段として椿本チエインの「eLINK」を導入いただきました。
平常時:EV(電気自動車)への充電装置として機能
非常時(災害・停電時):EVに蓄えた電力を建物へ供給することで、施設の電力を確保
eLINKは状況に応じて活用できるエネルギーソリューションとして、KAJI FACTORY PARKの安心・安全を支える設備のひとつとなっています。
KAJIグループ について
石川県を拠点に、糸加工から織物・編物・縫製、さらには繊維機械の製造に至るまで一貫した生産体制を確立している企業グループ。スポーツ・アウトドア用途や有名ブランド向けの生地などを手がけ、国内外で高い評価を受けている。また自社ブランド「TO&FRO」等の展開にも注力している。
■KAJIグループ
https://www.kajigroup.co.jp/
■KAJI FACTORY PARK
https://kajifactorypark.jp/
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